開催趣旨

8つのワクチンを定期接種に!
住むところで格差なく
子どもたちに無料でワクチンを届けたい!

2012年6月21日
「希望するすべての子どもたちに世界標準のワクチンを」
実行委員会実行委員長 吉川恵子


 2013年度施行を見据えた予防接種法改正案がこれから国会に提出される予定です。
 今回の見直しは、「ワクチン後進国」と揶揄される20年のワクチンギャップの解消を目的とし、安全性、有効性や費用対効果を評価し、医学的・科学的観点から新たに7ワクチン(ヒトパピローマウイルス、ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、B型肝炎)を広く接種を促進していくために定期接種に位置付けるとしています。この疾病、ワクチンの追加は国民や医療従事者の長年の願いであり、私たちは高く評価するものであります。併せて、乳幼児の感染性胃腸炎を予防するロタウイルスワクチンを定期接種として追加することを望みます。
 また、その接種費用の負担のあり方として「予防接種法の定期接種は市町村支弁により実施されている自治事務であり、(中略)ほとんどの市町村においては実費徴収を行わず、公費で負担している」とし、接種費用のあり方について国は「市町村等関係者と十分に調整し、検討するべき」としておりますが、被接種者に費用負担をさせることができるとする現在の予防接種法の規定を残したままでは、地方自治体の財政状況が厳しい中、各自治体の財政事情により住んでいる地域で子どもたちの命に格差が生じてしまう可能性があります。
 今こそ、ワクチンギャップを解消するために、住んでいる地域で格差なく、世界標準の8つのワクチンを希望するすべての子どもたちに無償で接種できるよう体制を整える重要なときです。私たちは国に対し、予防接種費用の財源確保や予防接種施策を評価・検討する仕組みの導入など、国防の一環として役割を発揮し、子どもたちの命を最優先とすることを強く求めます。

以上

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